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アフガニスタンに対する無償資金協力2案件に関する書簡の交換について

平成26年3月11日

  1. 10日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,我が方髙橋博史駐アフガニスタン大使と先方エルシャド・アフマディ,アフガニスタン・イスラム共和国外務副大臣(Mr. Ehshad Ahmadi, Deputy Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Afghanistan)との間で,以下2案件(合計37億6,800万円)に関する書簡の交換が行われました。

    (1)「空港維持管理能力強化支援計画」(供与額:9億6,800万円)
    (2)ノン・プロジェクト無償資金協力(供与額:28億円)

  2. 案件概要

    (1)「空港維持管理能力強化計画」(供与額:9億6,800万円

    この協力は,2012年のアフガニスタンに関する東京会合で構築された「相互責任に関する東京フレームワーク(TMAF)」のコミットメントに基づくアフガニスタン政府の取組の進展に応える形で,アフガニスタンのカブール国際空港及びバーミヤン空港に対し,空港の維持管理に必要な機材(舗装補修,清掃及び資材搬送用機材)を供与するものです。

    同国において,航空輸送は運輸・交通の重要な手段であり,旅客需要は年々増加しています。現在,同国政府は,空港の運営・維持管理について,民間航空庁(運輸民間航空省から分離独立し設立(TMAFにおける同国政府のコミットメントの一つ))に全面移管する調整・取組を鋭意進めていますが,空港の適切な維持管理のための機材が今後大きく不足することを解消することが喫緊の課題の一つとなっています。

    この協力により,カブール国際空港及びバーミヤン空港の維持管理が迅速かつ効果的・効率的に実施できるようになり,航空機運航上の安全性及び効率性が向上し,両空港の利用者の安全な渡航に役立つとともに,年間を通じた安全で円滑な空港運営が可能となることが期待されます。さらに,我が国支援により整備・改修された両空港が適切に維持管理され,アフガニスタン国内及び諸外国との物流及び人の移動を促進し,同国の経済活動の底上げに寄与することが期待されます。

    (2)ノン・プロジェクト無償資金協力(供与額:28億円)

    国家の再建途上にあるアフガニスタンは,巨額の経常収支赤字や公的債務を抱え,開発事業を実施するための費用や行政経費を賄うための国内歳入が引き続き不足しており,国家運営のためにドナーからの支援が不可欠な状況です。

    この協力は,アフガニスタンの厳しい経済状況を緩和するため,ディーゼル燃料等必要な物資を購入するための資金を供与するものであり,アフガニスタン国内の安定化や復興・開発に資することが期待されます。


(参考)



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