
ガイアナ共和国に対するノン・プロジェクト無償資金協力に関する交換公文の署名
平成26年3月4日
- 3月3日(現地時間同日),ガイアナ共和国の首都ジョージタウンにおいて,我が方手塚義雅駐ガイアナ共和国大使と先方キャロリン・ロドリゲス=バーケット外務大臣(H.E. Ms. Carolyn Rodrigues-Birkett, Minister of Foreign Affairs)との間で,3億円のノン・プロジェクト無償資金協力に関する交換公文の署名が行われました。
- ガイアナ共和国は大西洋に面した低地帯に位置しており,大潮時には首都周辺まで海水が浸水することもあるなど,気候変動の影響による海面上昇は同国にとって大きな脅威となっています。ガイアナ政府は,低炭素に配慮した持続的経済成長と雇用の創出,生活水準の向上,貧困削減等の課題に積極的に取り組んでおり,特に,気候変動や自然災害への対応能力向上のため,排水・灌漑施設,防波堤等のインフラ整備に力を入れています。今回の協力は,こうしたガイアナ共和国の経済社会開発の努力を促進するために必要な物資を購入するための資金を供与するものであり,同国の持続可能な開発等への貢献が期待されます。
- なお,この案件は,我が国が2013年11月に策定した攻めの地球温暖化外交戦略「Actions for Cool Earth: ACE」の中で表明した,2013年から2015年までの3年間の気候変動分野における途上国支援策計1兆6,000億円の一環として実施するものです。我が国としては,すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け,ガイアナ共和国と引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考)
- ガイアナ共和国は南米大陸の北部に位置し,面積約21.5万平方キロメートル,人口約79.5万人(2012年,世銀),1人当たりのGNI(国民総所得)は約3,390米ドル(2012年,世銀)。農業を主要産業としている。