
タジキスタン共和国に対する環境・気候変動対策無償資金協力「ハトロン州ピアンジ県給水改善計画(詳細設計)」に関する交換公文署名について
平成26年1月28日
- 本28日(現地時間同日),タジキスタンの首都ドゥシャンベにおいて,我が方今橋啓介駐タジキスタン大使と先方シロジッディン・アスロフ・タジキスタン外務大臣(H.E. Mr. Sirodjidin Aslov, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Tajikistan)の間で,4,200万円を限度とする環境・気候変動対策無償資金協力「ハトロン州ピアンジ県給水改善計画(詳細設計)」に関する交換公文の署名が行われました。
- タジキスタンは,水資源が豊富な国ですが,安全な水を利用できる人口は未だ限られており,都市部人口は94%が安全な水を利用できる一方,農村部人口ではこの割合が50%に留まります。その理由の一つは,既存の給水施設の大部分が旧ソ連時代に建設されたもので老朽化している上,同国独立後は維持管理が十分に行われていないことから,稼働していない施設が多いことにあります。
- この計画では,多くの住民が未だ安全な水を利用できない状況にあるハトロン州ピアンジ県において,村落給水設備の改修・新設・拡張等のための支援を行います。これにより,対象地域の住民が,安全な水を使用できるようになることが期待されます。
- なお,本案件は,我が国が2013年11月に策定した攻めの地球温暖化外交戦略「Actions for Cool Earth: ACE」の中で表明した,2013年から2015年までの3年間の気候変動分野における途上国支援策計1兆6,000億円の一環として実施するものです。我が国としては,すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け,タジキスタンと引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考)
- タジキスタンは,中央アジアに位置する国で,面積約14.3万平方キロメートル,人口710万人(2012年,国連人口基金資料)であり,人口1人当たりのGNI(国民総所得)は880ドル(2013年,世界銀行資料)。農業・アルミニウム生産・水力発電を主産業としている。