平成25年12月15日
- 本15日,東京において,我が方隈丸優次駐カンボジア大使と先方ロン・ビサロ外務国際協力省長官(LONG Visalo, Secretary of State, Ministry of Foreign Affairs and International Cooperation of the Kingdom of Cambodia)との間で,総額32億3,370万円を限度とする以下3案件の無償資金協力に関する交換公文の署名が行われました。
(1)「シハヌーク州病院整備計画」(供与限度額:15億5,400万円)(The Project for Improvement of Sihanouk Province Referral Hospital)
(2)「国道1号線改修計画」(供与限度額:15億8,500万円)(The Project for Improvement of the National Road No.1)
(3)「アンコール・ワット西参道修復機材整備計画」(供与限度額:9,470万円)
(The Project for the Improvement of the Equipment for the Restoration of the Western Causeway of Angkor Wat)
- 「シハヌーク州病院整備計画」は,プレア・シハヌーク州における最高レベルの公的病院であるシハヌーク州病院に対し,基礎的な医療サービスを提供する上で必要な施設及び機材を整備するための資金を供与するもので,本年3月21日署名済みの同計画(13億2,100万円)について,為替相場の変動等の事情から,贈与の限度額を変更するものです。
- 「国道一号線改修計画」は,国際幹線道路である国道1号線について,過去の紛争・内戦による劣化,2000年の大洪水による堤防の破壊,経済発展に伴う交通需要の増加等の背景を踏まえ,プノンペン~ネアックルン区間56kmの道路・橋梁の改修を行うものです。このうち52kmについては,これまでの我が国の協力により第1期~第3期工事を行い,すでに改修を終えています。今回の第4期工事は,国道一号線の起点であるプノンペン都モニボン橋から4.0km地点までの道路改修・拡幅工事及び付帯工事を実施します。これにより,周辺住民の安全・財産を守る「堤防道路」としての機能のほか,カンボジアのみならずメコン地域全体において物的・人的交流を促進する社会・経済活動の基軸となる道路として活用されることが期待されます。
- 「アンコール・ワット西参道修復機材整備計画」は,カンボジア政府管轄機関としてアンコール遺跡の修復・保全活動を行うアプサラ機構に対し,アンコール・ワットの西参道を修復する上で必要な機材を整備するための資金を供与するものです。これにより,アンコール・ワットへの訪問客の安全が確保されるとともに,アンコール・ワットの観光資源としての価値が向上することが期待されます。
(参考)
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