平成25年12月6日

1. 本6日（現地時間同日），東ティモールの首都ディリにおいて，我が方花田吉隆駐東ティモール大使とジョゼ・ルイス・グテレス外務・協力大臣（H.E. Dr. Jose Luis Guterres, Senior Minister and Minister for Foreign Affairs and Cooperation, Ministry of Foreign Affairs and Cooperation of the Democratic Republic of Timor-Leste）との間で，14億9,900万円を限度とする環境気候変動対策無償資金協力「ブルト灌漑施設改修計画」（The Project for Rehabilitation and Improvement of Buluto Irrigation Scheme）に関する交換公文の署名が行われました。
2. 東ティモールは2002年に独立を果たした21世紀最初の独立国家であり，独立から10年余りが過ぎた現在，同国は紛争からの復興期を脱して，本格的な国づくりに着手しています。我が国は，同国の安定と発展は，東南アジア地域の安定と発展にとって重要であるとの認識の下，同国の国づくりを継続的に支援しています。
3. 東ティモールのブルト灌漑地区では，洪水による取水施設の崩壊と土石堆積による水路機能の低下で，安定的な取水ができないため，限られた範囲でコメ栽培が行われています。この計画では，同地区の灌漑施設の改修と水利組合の強化を行い，より耐久性の高い取水設備を整備します。これにより，同国のコメ栽培地域の拡大と生産量の増大が期待されます。
4. なお，本案件は，我が国の2013年以降の気候変動対策に関する途上国支援の一環として実施するものです。我が国としては，すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け，東ティモールと引き続き気候変動分野で連携していきます。

• 東ティモール民主共和国は，国土面積1.49万平方キロメートル，人口約121万人（2012年）。