
ベナンに対する無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換について
平成25年12月2日
- 11月29日(現地時間同日),ベナン共和国のコトヌ市において,我が方塚原大貮駐ベナン大使と先方ナシル・バコ=アリファリ外務・アフリカ統合・在外ベナン人大臣(Nassirou BAKO-ARIFARI, Ministre des Affaires Etrangères de l'Intégration Africaine, de la Francophonie et des Béninois de l'Extérieur)との間で,4億3,000万円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。
- この協力は,ベナンの主要食糧の1つである米を購入するための資金を供与するものです。ベナンでは,過去頻発した洪水の影響を受けて農業生産性が低下していることに加え,雨季の遅れにより降水量が不足し,食糧事情が逼迫しています。この協力により,食糧不足が緩和され,同国の貧困削減に寄与することが期待されます。
- 我が国は,2013年の第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,対アフリカ支援策の基本理念である「人間の安全保障」の推進を表明しており,この協力により,ベナンにおける米の供給状況が改善し,食糧不足や栄養不足人口の削減に貢献することが期待されます。
(参考)
- ベナン共和国はアフリカ中西部に位置し,面積は約11万平方キロメートル。人口は約940万人,人口1人当たりのGNI(国民総所得)は約750米ドル(2013年世銀)。社会・経済インフラの整備等が遅れており,貧困が問題となっています。ベナンの国連人間開発指数は,187ヶ国中166位(2012年)。