国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

東ティモール民主共和国に対する無償資金協力「効果的で利用しやすい司法制度,社会対話及び警察サービスによる平和構築支援計画(UNDP連携)」に関する交換公文の署名

平成25年11月5日

  1. 11月4日(現地時間同日),東ティモールの首都ディリにおいて,我が方花田吉隆駐東ティモール大使と先方クヌート・オスビー東ティモール国連常駐調整官兼国際連合開発計画(UNDP)東ティモール事務所代表(Mr. Knut Ostby, UN Resident Coordinator and UNDP Resident Representative in the Democratic Republic of Timor-Leste)との間で,2億6,300万円の紛争予防・平和構築無償資金協力「効果的で利用しやすい司法制度,社会対話及び警察サービスによる平和構築支援計画(UNDP連携)」(The Project of Effective and Accessible Justice System, Social Dialogue and Policing Services for Peacebuilding)に関する交換公文の署名が行われました。
  2. 東ティモールでは,2011年3月に国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)警察から東ティモール国家警察に警察権限が移譲され,2012年末にはUNMITが撤収しました。これにより,同国では治安維持や紛争防止のための社会連帯の増進について,一層の自助努力が必要となっています。その一方で,同国は,多数の若年失業者,国内避難民の帰還に伴う土地所有権の問題などの様々な課題を抱えているため,平和の定着に関する同国政府の取組を支援していくことは引き続き重要です。本計画は,東ティモールの治安の維持や平和の定着のため,同国政府の能力向上を通じて,司法,社会連帯及び警察サービスを改善するものです。
  3. 我が国は,東ティモールの発展はアジア大洋州地域の安定と平和のために重要であるとの認識の下,同国における平和の定着及び国づくりの取組に対して積極的に協力しています。東ティモール政府の能力向上は,UNMIT撤退後の同国治安の長期的安定に資するものであり,ひいてはアジア太平洋地域の安定につながるものとして,国際社会が重視する課題であることから,同国において平和構築と紛争予防に関する多くの活動実績を有する国連開発計画(UNDP)と連携しつつ,我が国が支援を実施することは,外交上大きな意義があります。

(参考)
  • 東ティモール民主共和国は,国土面積1.49万平方キロメートル,人口約121万人(2012年)
このページのトップへ戻る
目次へ戻る