平成25年6月27日
- 本27日(現地時間同日),インドの首都ニューデリーにおいて,我が方八木毅駐ブータン大使(インドにて兼轄)と先方ヴェツォプ・ナムギャル駐日特命全権大使(H.E. Mr. Vetsop Namgyel, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Kingdom of Bhutan to Japan)(インドにて兼轄)の間で,10億5,100万円を限度とする環境・気候変動対策無償資金協力「サルパン県タクライ灌漑システム改善計画」(The Project for the Rehabilitation of Taklai Irrigation System in Sarpang District)の供与に関する書簡の交換が行われました。
- ブータンでは,農業は国民総生産の約17%,労働人口の約6割を占める基幹産業ですが,生産性が低く,食糧自給率も5割にとどまっています。同国南部のタクライ灌漑地区は,山岳地帯であるブータンでは例外的に温暖な気候と平坦な地形に恵まれ,農業生産に有利とされていますが,毎年のように発生する洪水により灌漑設備が故障し,水の供給が減少しています。
- この計画では,タクライ灌漑地区において,洪水被害の軽減に配慮した灌漑設備の新設・復旧と,灌漑施設全体の効率的な運用・維持管理を目的とした実施機関の能力構築のための支援を行います。これにより,灌漑用水の取水環境が改善し,水の利用も効率的になることから,灌漑面積,乾期の米の作付面積の拡大が期待されます。
(参考)
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