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ミャンマーに対する無償資金協力に関する書簡の交換について

平成25年5月26日

  1. 26日(現地時間同日),ミャンマー連邦共和国の首都ネーピードーにおいて,我が方沼田幹夫駐ミャンマー大使と,先方キン・サン・イー国家計画・経済開発副大臣(Dr. Khin San Yee, Deputy Minister for National Planning and Economic Development)との間で,以下2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
  2. ヤンゴン市上水道施設緊急整備計画(The Project for Urgent Improvement of Water Supply System in Yangon City)(供与限度額19.00億円)。

    (1)ヤンゴン市の上水道は,各種施設の老朽化と,予算不足等により維持管理が適切に行われていないこともあり,断水,低い給水圧,時間給水,50%の漏水等,様々な問題が生じているとともに,急速に増加する給水需要への計画的な対策の実施が喫緊の課題となっています。

    (2)ヤンゴン市の総給水量(52.4万m3/日)の約4割を供給するニャウフナッピン第1期浄水場送・配水ポンプ場は,合計4台のポンプが設置されていますが,故障により,稼働しているポンプは2台のみであり,地下水の噴出等により,いつポンプが全台故障してもおかしくない状況です。また,市内の配水主管も老朽化が進み,漏水やその修理のための断水が頻発しているとともに,住宅用配管についても,老朽化による漏水が頻発し,漏水時に地表面や地中の汚水をポンプで引き込んでしまう事故も発生しており,配水状況の改善が急務となっています。

    (3)この計画は,ヤンゴン市において緊急に改修が必要な浄水場施設及び市内の配管を改修することにより,上水道サービスの改善を図るものです。本計画の実施により,ヤンゴン市内の水供給の安定性が向上し,ヤンゴン市民の生活環境が改善されることが期待されます。
  3. 人材育成奨学計画(The Project for Human Resource Development Scholarship)(供与限度額4.56億円)

    (1)2011年に成立したテイン・セイン政権は,経済改革をはじめとする各種改革を急速に推進しており,国造りを担う優秀な人材の育成が極めて重要な課題となっています。

    (2)この計画は,ミャンマーの若手行政官等を対象に,日本に留学するために必要な学費等を供与するものです。

    (3)この計画の実施により,ミャンマーの社会・経済開発に関わる行政官が,各分野における課題の解決や政策の策定等に必要な専門知識を取得し,ミャンマーの改革・経済開発を促進させるとともに,日本とミャンマーの相互理解・友好関係の構築に寄与することが期待されます。


(参考)
  • ミャンマーは,面積約68万平方キロメートル(日本の約1.8倍),人口6242万人(2011年IMF推定),人口1人当たりGDP(国民総所得)は832米ドル(2011年IMF推定)。
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