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モザンビークに対する円借款に関する書簡の交換について

平成25年3月4日

  1. 本4日(現地時間同日),モザンビーク共和国の首都マプトにおいて,現地出張中の松山政司外務副大臣立会いの下,橋本栄治駐モザンビーク大使と先方エドゥアルド・コローマ外務協力副大臣(His Excellency, Dr. Eduardo Koloma, Vice-Minister of Foreign Affairs and Cooperation)との間で,「ナカラ港開発計画(I)」につき78億8,900万円を限度とする円借款に関する書簡の交換が行われました。
  2. 対象案件の概要
    • (1)この協力は,モザンビーク北部の主要港であるナカラ港において,コンテナヤードの沖合埋立拡張,埠頭やアクセス道路を整備し,またクレーンなどの機材を供与するものです。
    • (2)モザンビーク北部のナカラ港からマラウイやザンビア等の内陸部に続く一帯は,ナカラ回廊と呼ばれ,天然資源の開発が活発化しているほか,農業開発も有望と考えられています。我が国はこの回廊の高い潜在性に着目して,インフラ整備や農業開発をはじめとする総合開発に取り組んでいます。
    • (3)モザンビーク北部のナカラ港は,ナカラ回廊を介した内陸部の天然資源の積み出し港として,アフリカ南東部の拠点となる潜在性を有しており,今後,取扱貨物量が大幅に増加するものと見込まれています。
    • (4)このため,モザンビーク政府は,ナカラ港においてコンテナヤードを新規に建設することを計画し,今回,円借款を通じた支援を我が国に要請しました。
       この協力により,港の物流機能が改善し,貨物取扱量の増加につながることが期待されます。また,ナカラ回廊の拠点となる同港の機能を強化することにより,我が国が推進するナカラ回廊総合開発の一層の進展につながることが期待されます。
    • (5)なお,ナカラ港は老朽化しているため,緊急的なリハビリ工事も必要となっており,現在我が国は無償資金協力による支援も実施しています。
  3. 供与条件
    • (1)金利(無利子近似条件を適用):年0.01%
    • (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
    • (3)調達条件:一般アンタイド
(参考)
  1. モザンビーク共和国はアフリカ東岸に位置し,面積約79.9万平方キロメートルを有し,人口は約2,289万人(世銀,2009年),一人当たりGNI(国民総所得)は440米ドル(世銀,2010年)。
  2. ナカラ回廊開発は,モザンビーク北部ナカラ回廊及び周辺地域における道路・橋梁・港湾の整備・改修などの社会基盤整備,教育環境整備,熱帯サバンナ農業開発を通じた地域総合開発を支援するもの。
  3. 案件位置図・写真(PDF)

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