平成24年6月19日
- 本19日(火曜日)(現地時間18日(月曜日)),ボリビア多民族国の首都ラパスにおいて,我が方渡邉利夫駐ボリビア大使と先方ダビッド・チョケワンカ・セスペデス外務大臣(Sr. DAVID CHOQUEHUANCA CÉSPEDES, MINISTRO DE RELACIONES EXTERIORES)との間で,5億6,600万円を限度とする無償資金協力「ベニ県及びパンド県村落地域飲料水供給計画」に関する書簡の交換が行われました。
- この協力は,ボリビア北部のベニ県及びパンド県において井戸掘削のための機材や資材等を供与するものです。ボリビアは,給水施設の普及率が低く,特にこれら2県では給水普及率が10%前後と全国で最も低い水準となっており,生活排水等により汚染された水源の利用のため,病気や高い乳幼児死亡率の原因となっています。このため,ボリビア政府は,給水普及率の向上を重要な開発課題として取り組んでいます。
- ボリビアは我が国の伝統的な友好国であるとともに,天然ガス,亜鉛,希少金属等の豊富な天然資源を有し,資源外交の観点からも重要な国です。この協力によりプロジェクト対象地域の住民約3万人に安全な水が供給されることとなり,住民の衛生状況の改善及び健康被害の減少が期待されます。
(参考)
ボリビアは,面積約110万平方キロメートル,人口1,043万人(2010年,国家統計局),1人当たりのGNIは1,810米ドル(2010年,世銀)。