
マーシャルに対する無償資金協力「国内海上輸送改善計画」に関する交換公文の署名について
平成24年5月23日
- 本23日(水曜日),外務省において,我が方玄葉光一郎外務大臣と先方フィリップ・ムラー・マーシャル諸島共和国外務大臣(Hon. Phillip H. Muller, Minister of Foreign Affairs of the Republic of the Marshall Islands)との間で,12億8,800万円を限度とする無償資金協力「国内海上輸送改善計画」に関する交換公文の署名が行われました。
- マーシャルは,5つの単独島と29の環礁島が広範囲に点在する島嶼国であり,貨物及び旅客の海上輸送は,同国国民の生命線となっています。マーシャル諸島海運公社が保有している貨客船は,老朽化による故障等により,安全な運航に支障をきたす事態となっています。また,主に建設資材や建設重機等の輸送に使用されていた上陸用舟艇型貨客船が昨年事故により航行不能となり,重量貨物等の輸送手段がない状態であり,緊急に代替船が必要となっています。本計画は,このような状況を踏まえ,同国の海上輸送能力を回復・維持すること等を目的として,貨客船1隻と上陸用舟艇型貨客船1隻の供与を行うものです。
- 本件協力により,同国の生命線である貨物及び旅客の海上輸送が定期的に行われ,安定的な輸送力が確保されることが期待されます。
- 我が国政府は,これまで一貫して,マーシャルを含む太平洋島嶼国の良きパートナーとして,同地域に対する支援を行っており,本件協力もマーシャルの繁栄と安定に対する日本の協力として実施するものです。
(参考)
- 我が国は,太平洋島嶼国・地域が直面する様々な問題について首脳レベルで率直に意見交換を行うことによって,緊密な協力関係を構築し,日本と太平洋島嶼国の絆を強化するために,1997年から3年に一度,太平洋・島サミットを開催しています。第6回太平洋・島サミット(PALM6)は,本年5月25日(金曜日)及び26日(土曜日)に沖縄県名護市で開催されます。
- マーシャルは,面積180平方キロメートル(霞ヶ浦とほぼ同じ),人口約6.2万人(2010年)。