セントクリストファー・ネーヴィスに対する無償資金協力に関する書簡の交換について
平成24年4月28日
- 4月28日（土曜日）（現地時間27日（金曜日）），セントクリストファー・ネーヴィスのチャールズタウン市において，我が方手塚義雅駐セントクリストファー・ネーヴィス大使（トリニダード・トバゴにて兼轄）と先方ジョセフ・ウォルコット・パリー・ネーヴィス島自治内閣首相（H.E Joseph Walcott PARRY，Premier of Nevis）との間で，9億3,200万円の無償資金協力「チャールズタウン水産センター建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
- カリブ地域の小さな島国であるセントクリストファー・ネーヴィスは，国外の経済状況の影響を受けやすい国です。そのため，同国は国内経済の多角化や食料自給率の向上を目指しており，特に水産業の発展を重視しています。一方で，同国南部のネーヴィス島には近代的設備を有した水産施設がなく，漁獲物の鮮度低下などにより漁獲後の損失が発生しています。今回の協力で建設される水産センターは，島内の水産品販売・流通の中心となり，漁民の作業効率を向上させ，ネーヴィス島住民等に新鮮で衛生的な水産品を供給することを可能とし，同国の水産業発展に寄与することが期待されます。
- 我が国は，2010年に開催された第2回日・カリブ共同体（カリコム）外相会議で発表された「日本とカリコム諸国との平和・開発・繁栄のためのパートナーシップ」を踏まえ，水産分野をカリブ地域への支援重点分野としており，本件協力もこうした我が国のカリブ地域支援の一環として実施されるものです。
- セントクリストファー・ネーヴィスは，面積約262平方キロメートル，人口約5．2万人（2009年）。人口1人当たりのGNI（国民総所得）は9980米ドル（2010年，世銀）。
- 案件位置図（PDF）
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