
バヌアツに対する防災・災害復興支援無償資金協力「広域防災システム整備計画」に関する交換公文の署名について
平成24年4月23日
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本23日(月曜日)(現地時間同日),バヌアツ共和国の首都ポートビラにおいて,我が方大嶋英一駐バヌアツ大使(フィジーにて兼轄)と先方サトー・キルマン首相(Hon. Sato KILMAN, Prime Minister)との間で,3億円の防災・災害復興支援無償資金協力「広域防災システム整備計画」(The Project for Improvement of Equipment for Disaster Risk Management)に関する交換公文の署名が行われました。
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バヌアツは日本と同じく環太平洋火山帯に属しており,近海で度々マグニチュード7超の強い地震が発生しています。今回の協力は,日本が比較優位を有する技術を活用しつつ,地震・津波等の観測機器や予警報システム等の災害対策機器を整備するものであり,同国の地震・津波等の観測能力を強化し,適切な警報を発出することで人的被害の低減に貢献することが期待されます。なお,同国で得られた潮位の観測データにより,我が国の津波の予測精度向上が可能となることから,東日本大震災の被災地を含む我が国の防災対策にも資することが期待されます。
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我が国政府は,これまで一貫して,バヌアツを含む太平洋島嶼国の良きパートナーとして,同地域に対する支援を行っており,本件協力もバヌアツの繁栄と安定に対する日本の協力として実施するものです。
(参考)
- 我が国は,太平洋島嶼国・地域が直面する様々な問題について首脳レベルで率直に意見交換を行うことによって,緊密な協力関係を構築し,日本と太平洋島嶼国の絆を強化するために,1997年から3年に一度,太平洋・島サミットを開催しています。第6回太平洋・島サミット(PALM6)は,本年5月25日及び26日に沖縄県名護市で開催されます。
- バヌアツは,面積12,190平方キロメートル(新潟県とほぼ同じ大きさ),人口約24万人(2010年)。