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チュニジア共和国に対する円借款に関する書簡の交換について

平成24年1月25日

  1. 1月25日(水曜日)(現地時間同日),チュニジア共和国の首都チュニスにおいて,我が方多賀敏行駐チュニジア大使と先方ヘディ・ベン・アベス外務大臣付国務長官 (アメリカ・アジア担当)(His Excellency Mr. Hedi BEN ABBES, Secretary of State for Foreign Affairs in charge of American and Asian Affairs)との間で,総額211億7,800万円を限度とする円借款に関する書簡の交換が行われました。
  2. 対象案件の概要
    (1)ガベス-メドニン間マグレブ横断道路整備計画 (供与限度額150億8,400万円)
    北アフリカ5か国を結ぶマグレブ横断道路(高速道路)の一区間である,ガベス-メドニン間を整備するものです。この計画は,チュニジア国内において開発が遅れている南部地域を対象とすることにより,地域間格差の是正に貢献し,貿易・流通の活性化による経済発展にも資するものです。

    (2)地方都市給水網整備計画(供与限度額60億9,400万円)
    チュニジアは降水量が少なく,水資源の適切な管理が重要な課題となっています。この計画は,チュニジア全土の地方都市において,老朽化した給水網の改修・拡張を行うことにより,安定的な水供給能力の向上を図るものです。我が国は,2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)で表明した横浜行動計画において,「650万人に対する安全な飲料水を供給するための給水施設整備」を目標に掲げており,この計画はその達成に貢献するものです。
  3. 供与条件
    (1)金  利:年0.95%
    (上記2.(1)のコンサルティング・サービス部分については年0.01%)
    (2)償還期間:20年(6年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

(参考1)
チュニジア共和国は北アフリカに位置し,面積約16万平方キロメートル(日本の約5分の2)を有し,人口1,043万人(世銀,2009年),1人当たりGNI(国民総所得)は約4,070ドル(世銀,2010年)の国。

(参考2)
我が国は,2011年5月に開催されたG8ドーヴィル・サミットや,同年9月に行われた国連総会において,チュニジアを含む中東・北アフリカ地域の改革・民主化努力への支援を表明。この一環として,チュニジアにおける政変後初の選挙となった2011年10月の制憲国民議会選挙に際しては,我が国の知見を活かし,専門家を派遣して民主的な選挙制度等に関するセミナーを開催したほか,選挙当日には我が国選挙監視団が現地で監視活動を行った。今回の円借款も,地方のインフラ整備を通じて格差是正や雇用創出等に貢献し,チュニジアの改革努力を後押しするもの。

(参考3)
「ガベス-メドニン間マグレブ横断道路整備計画」案件位置図(PDF)PDF


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