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スリランカ民主社会主義共和国に対する円借款(「緊急災害復旧支援計画」)
に関する書簡の交換について

平成23年9月29日

  1. 本29日(木曜日)(現地時間同日),スリランカのコロンボにおいて,我が方髙橋邦夫駐スリランカ大使とスリランカ側ジャヤスンドラ財務・計画省次官(Dr. P.B. Jayasundera, Secretary, Ministry of Finance and Planning)との間で,70億円を限度とする円借款「緊急災害復旧支援計画」(Emergency Natural Disaster Rehabilitation Project)に関する交換公文の署名式が行われました。

  2. 「緊急災害復旧支援計画」の概要
    (1)本件計画は,スリランカ中部州,北中部州,東部州において,昨年12月から本年2月にかけて発生した豪雨による大規模洪水等の被害を受けた道路及び灌漑施設を復旧するものです。本件災害はスリランカで100年に1度しか発生しないと言われるほどの大規模洪水とされ,スリランカ国内で死者65名,被災者120万人以上の被害とともに,道路及び灌漑施設を中心とした被害が発生しています。被災者の数は,2004年末に発生したインド洋大津波の際の約102万人を上回る規模となっています。

    (2)我が国はこうした被害に対し,これまで2000万円相当の緊急援助物資(テント等)の供与,上限8000万円の我が国NGOを通じた支援及び50万ドルの緊急無償資金協力を実施し,緊急ニーズに対する支援を行ってきました。一方,スリランカ政府は,本年5月,本件被害からの復旧・復興ニーズに関する調査を踏まえ,我が国政府に本件計画に関する支援を要請し,今般,本件協力の実施決定及び交換公文の署名に至ったものです。

    (3)本件計画の実施により,大きな被害を受けた道路,灌漑施設が復旧され,被災地の経済社会活動が早期に回復するとともに,道路崩落等の更なる被害の防止が図られることで,被災地の住民の生計向上や安全確保に資することが期待されます。また,2004年末のインド洋大津波や長年の国内紛争の被害が残る被災地域の復旧・復興支援を通じて,同国の持続的成長と平和の定着にも寄与することが期待されます。

    3.供与条件
    (1)金利:0.01%(災害復旧に対する融資のため右条件を適用)
    (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
    (3)調達条件:一般アンタイド

(参考)
  1. スリランカはインド洋に位置する国であり,面積約6万5,607平方キロメートル,人口約2,063万人(2010年央推定)であり,人口1人当たりのGDP(国内総生産)は約2,399米ドル(2010年)。
  2. 我が国の東日本大震災に際して,スリランカ政府から,100万ドルの義捐金,ティーバッグ300万個の供与の他,15名の瓦礫除去チームの石巻市への派遣を通じた支援等が寄せられた。
  3. 案件対象位置図(PDF)PDF

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