平成23年5月19日
本19日(木曜日)(現地時間同日),タンザニア連合共和国のダルエスサラーム市において,我が方中川坦駐タンザニア国大使と先方ラマダニ・キジャ財務次官(Mr. Ramadhani M. Khijjah, Permanent Secretary, Ministry of Finance)との間で,15億円を限度とする円借款「第八次貧困削減支援貸付」に関する書簡の交換が行われました。
対象案件の概要
本円借款は,タンザニア政府が「成長と貧困削減のための国家戦略(MKUKUTA)」に基づいて進めている各種改革を,世界銀行の第八次貧困削減支援借款との協調融資により,財政的に支援するものです。世界銀行のほか,13ドナーが本件支援に参画しています。
本件協力により,タンザニアの経済成長を通じた貧困削減に寄与するとともに,タンザニア政府の政策立案・実施能力の改善,適切な経済政策実施による貧困削減,効果的な予算配分を行う能力の向上にも貢献することが期待されます。
供与条件
(1)金利:年0.01%
(2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
(3)調達条件:一般アンタイド
我が国は,2008年5月の第四回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,グッド・ガバナンス及び投資環境向上への取組への協力を強化することを表明しており,本件協力はその達成に貢献するものです。
(参考)
タンザニア連合共和国はアフリカ東岸に位置し,面積約94.5万平方キロメートルを有し,人口は約4,248万人(世銀,2008年),一人当たりGNI(国民総所得)は約500米ドル(世銀,2009年)。