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マラウイに対する無償資金協力「第二次中等学校改善計画」及び「第二次国道一号線南ルクル橋架け替え計画」に関する書簡の交換について

平成24年3月30日

  1. 本30日(金曜日)(現地時間同日),マラウイ共和国の首都リロングウェ市において,我が方寒川富士夫駐マラウイ大使と先方ケン・リペンガ財務・開発計画大臣(The Honourable Ken Lipenga, Minister of Finance and Development Planning)との間で,10億8,500万円を供与額とする無償資金協力「第二次中等学校改善計画」及び1億1,100万円を供与限度額とする無償資金協力「第二次国道一号線南ルクル橋架け替え計画」に関する書簡の交換が行われました。

  2. 無償資金協力「第二次中等学校改善計画」
    (1)マラウイ政府は教育の普及を開発重点分野と位置付け,1994年に初等教育を無償化しましたが,中等教育就学者数の増加のため,教育施設不足が深刻な問題となっています。

    (2)この協力は,マラウイ北部及び中部の中等学校6校に対し一般教室,理科実験室及び図書室等並びに女子寮(農村部における5校分)を増設するための資金を供与するものです。この協力の実施により,新たに1,226名の生徒が中等学校に就学可能となります。さらに,遅れている女子中等教育の農村部への普及が進むことが期待されます。

  3. 無償資金協力「第二次国道一号線南ルクル橋架け替え計画」
    (1)内陸国であるマラウイでは,陸上輸送が国際物流を含む物資・旅客輸送の重要な役割を担っており,その中でも本計画の対象となる橋梁が所在する国道一号線は,タンザニア国境からモザンビーク国境まで続く基幹道路です。

    (2)既存のルクル橋は一車線であることに加え,老朽化が進み,速度及び荷重制限が課されており,交通及び物流のボトルネックとなっていたため,我が国とマラウイ政府は,2010年度に無償資金協力「国道一号線南ルクル橋架け替え計画」の実施に関する書簡を交換しました。しかし,同計画に基づく着工後,2011年初頭より発生した燃料不足により工事が遅延し,橋脚の護岸工事やアスファルト舗装などの一部工事を供与限度額の範囲内で実施することが困難になりました。

    (3)本計画は,橋脚の護岸工事等を完了させるために必要な資金を供与するものです。本計画の実施により,通行可能な車両重量が現状の16.3トンから43トンに大幅に引き上げられるとともに,2車線となることで対向車の通行が可能となり,東南部アフリカ諸国間の物流促進及び地域開発に貢献することが期待されます。

  4. 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の教育分野及びインフラ分野における支援を表明しており,これらの協力はこれを具体化するものです。
(参考)
  1. マラウイ共和国はアフリカ南部に位置し,面積は11.8万平方キロメートルを有し,人口は約1,526万人(世銀,2009),一人当たりGNI(国民総所得)は約330米ドル(世銀,2010)。
  2. 案件位置図(PDF)PDF

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