平成24年3月22日
- 本22日(木曜日)(現地時間同日),ベトナム社会主義共和国の首都ハノイにおいて,我が方谷﨑泰明駐ベトナム大使と先方ヴオン・ディン・フエ財政大臣(Mr. Vuong Dinh Hue, Minister of Finance of the Socialist Republic of Viet Nam)との間で,26億6,100万円を限度とする無償資金協力「税関近代化のための通関電子化及びナショナル・シングルウィンドウ導入計画」(The Project for E-Customs and National Single Window for Customs Modernization)に関する交換公文の署名が行われました。
- 本計画は,ベトナムにおいて,我が国通関の95%が利用している輸出入・港湾関連情報処理システム(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System(NACCS))及び通関情報総合判定システム(Customs Intelligence Base System(CIS))の技術を活用した電子通関システムを構築するものです。
- ベトナムへのNACCS導入については,2011年7月に日本とベトナムの税関当局間で基本的な合意が達成されており,我が国の優れたNACCS技術を活用した貿易システムを構築することで,貿易手続の所要時間短縮や貿易コストの縮減などによるビジネス環境改善,IT化による行政コスト削減といった効果が見込まれるとともに,ベトナムの貿易と経済の成長,我が国を含めた世界経済との連結性強化に貢献するものと考えられています。
- 我が国のNACCS及びCISの技術を活用する本計画は,ベトナムの経済発展に資するだけでなく,我が国の民間企業のベトナムへの進出を後押しし,我が国の経済成長,具体的には,新成長戦略への取組(インフラ海外展開の基盤整備支援)にも寄与することが期待されます。
(参考)
- ベトナム社会主義共和国は東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟し,面積約32.9万平方キロメートル,人口約8,579万人(2009年),1人当たりのGNI(国民総所得)は1,100ドル(2010年)。
- プロジェクト実施地域図(PDF)

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