平成24年3月20日
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3月20日(火曜日)(現地時間同日),ナイジェリア連邦共和国の首都アブジャにおいて,我が方庄司隆一駐ナイジェリア大使と先方スオミ・サカイ・ユニセフ在ナイジェリア事務所代表(Dr. Suomi Sakai, UNICEF Nigeria Country Office Representative)との間で,6億円を供与額とするユニセフを通じた無償資金協力「小児感染症予防計画(the Project for Infectious Diseases Prevention for Children)」に関する書簡の交換が行われました。
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ナイジェリアはポリオ野生株が常在している3か国(ナイジェリア,パキスタン,アフガニスタン)のうちの一つであり,また,世界各地へのポリオウイルスの伝播国でもあることから,同国におけるポリオ撲滅は国際社会におけるポリオ撲滅にとっても重要な課題となっています。
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本計画によって,5歳未満児約3,200万人にポリオワクチンを供与することによりナイジェリアのポリオ撲滅に資すること,40機のワクチン保管用の太陽光発電冷蔵庫を供与することでワクチン輸送・保管体制が確立されること,また,5歳未満児約380万人に対して駆虫剤を供与することにより寄生虫感染症対策に貢献することが期待されます。
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我が国は,2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国における母子保健の拡充や感染症対策支援等を表明しており,本件協力はそれを具体化するものです。
(参考)
ナイジェリア連邦共和国は, 面積約92.4万平方キロメートル, 人口約1.58億人(2010年), 人口1人当たりのGNIは1,180米ドル(2010年)。