平成24年3月16日
本16日(金曜日),東京において,我が方加藤敏幸外務大臣政務官と先方モハメッド・サレヒーンWFP日本事務所長(Mr. Mohamed Saleheen, Director, Japan and Korea Relations, The United Nations World Food Programme)との間で,ガーナ共和国等の5か国に対するWFPを通じた食糧援助として,総額10億円の無償資金協力「途上国の要望を踏まえた水産加工品の供与」に関する書簡の交換が行われました。
署名式には,被援助国の在京大使館関係者及び東日本大震災による被災県の関係者も同席しました。
食糧援助の対象内訳(カッコ内は供与額)
(1)ガーナ共和国の社会的弱者 | (1億9,000万円) | (2)コンゴ共和国の社会的弱者 | (2億円) | (3)セネガル共和国の社会的弱者 | (2億8,000万円 | (4)カンボジア王国の社会的弱者 | (2億1,000万円) | (5)スリランカ民主社会主義共和国の社会的弱者 | (1億2,000万円) |
各国事情
(1)ガーナは,近年,洪水の被害が発生し,2010年及び2011年の洪水により約17万人が被災する等,栄養不足人口が約110万人に達しています。
(2)コンゴ共和国は,北部地域で難民が増加する等,栄養不足人口が約50万人に達し,慢性的な食料不足に苦しんでいます。
(3)セネガルは,雨期の遅れ等から,主要穀物産地の被害が拡大して食料不足の状態にあり,約230万人が栄養不足の状態に陥っています。
(4)カンボジアは,2011年9~10月の洪水による被災者が約150万人に達し,また約40万ヘクタールの水田が被害を受けています。
(5)スリランカは,2009年の紛争終結後,食料生産は緩やかに回復していましたが,2011年の地域的洪水により約100万人が影響を受けています。
今回の協力は,WFPからの支援要請を受けて食糧援助を実施するものであり,この協力の実施により,これらの国々における食料不足の緩和に繋がることが期待されます。また,今回の協力では,国内で流通している水産加工品と同等の東日本大震災の被災地産加工品を供与します。