平成24年3月8日
本8日(木曜日)(現地時間7日(水曜日)),ハイチの首都ポルトープランス市において,我が方南健太郎在ハイチ大使と先方ローラン・サルヴァドール・ラモット外務・宗務大臣(Son Execellence Monsieur Laurent Salvador LAMOTHE, Ministre des Affaires Etrangères et des Cultes)との間で,4億9,000万円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
中南米・カリブ地域の最貧国であるハイチでは,長年にわたる政情不安や度重なるハリケーン被害,2010年1月の大地震の影響等により,以前にも増して農業生産性が極めて低くなっています。それに加えて,近年の国際的な穀物価格の高騰により国内の食糧価格も上昇しており,国民の約4割が慢性的な栄養不足の状態です。今回の食糧援助によって,同国の食糧不足が緩和されることが期待されます。
我が国は,2010年のハイチ大地震の発生を受けて,ハイチの国家再建のために,保健・衛生,教育・人材育成や食料・農業といった分野で積極的に貢献してきており,本件協力もこうした我が国のハイチ支援の一環として実施されるものです。
(参考)
ハイチ共和国は,面積約2.77万平方キロメートル。人口約1,008万人(2010年)。人口1人当たりのGNI(国民総所得)は650米ドル(2010年,世銀)。