平成24年3月6日
- 本6日(火曜日)(現地時間同日),エチオピア連邦民主共和国の首都アディス・アベバにおいて,我が方岸野博之在エチオピア大使と先方アーメド・シデ財務経済開発担当国務大臣(Ahmed Shide, State Minister of Finance and Economic Development)との間で,4億9,000万円の無償資金協力「貧困農民支援」に関する書簡の交換が行われました。
- エチオピアは2004年以降,平均10%を超える高い経済成長率を維持しており,農業は,エチオピアにおいて労働人口の約90%,GDPの約50%を占める基幹産業ですが,小規模農家(全農家の約95%)による天水農業に依存しているため,干ばつの発生に脆弱であるほか,慢性的に食料不足の状態にあり,食糧輸入と食糧援助への依存が続いています。
- この協力は,開発途上国の食糧増産計画支援を目的とし,肥料を購入するための資金を供与するものです。本件協力において肥料を供与することにより,エチオピアの農業生産性及び貧困農民の所得向上に寄与することが期待されます。
- 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)等において,アフリカ諸国の農業・食料分野における取組みへの協力を強化することを表明しており,今回の貧困農民支援はそれを具体化するものです。
(参考)
エチオピアは,面積110.4万平方キロメートル,人口8,282万人(2009年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)330米ドル(2009年,世銀)。