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コンゴ民主共和国に対する無償資金協力「北キブ州の鉱物資源手採掘地域における平和の定着計画」に関する書簡の交換について

平成24年2月29日

  1. 本29日(水曜日)(現地時間同日),コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて,我が方冨永純正駐コンゴ民主共和国大使と先方フィデル・サラソロ国連開発計画在コンゴ民主共和国事務所常駐代表(Mr. Fidle SARASSORO, UNDP Resident Representative in the Democratic Republic of the Congo)との間で,5億1,000万円を供与額とする無償資金協力「北キブ州の鉱物資源手採掘地域における平和の定着計画(The Project for Peace Consolidation in Mining Areas in North Kivu)」に関する書簡の交換が行われました。
  2. コンゴ民主共和国では,10年以上にわたって続いた内戦の影響により不安定な社会・経済情勢が続いており,国民の基礎生活環境は劣悪な状況にあります。特に,東部地域においては,治安情勢の改善は見られるものの依然として紛争状態が続いており,難民・国内避難民の発生により,経済活動が著しく困難な状況にあります。このため,同国政府は,1)ガバナンスの強化と平和の定着,2)経済多様化,経済成長促進と雇用促進,3)基礎的社会サービスへのアクセス改善と人的資源強化,4)環境保護と気候変動対策の4項目を柱とする第二次貧困削減戦略文書(PRSP2)を作成し,貧困削減及び経済・社会開発に取り組んでいます。
  3. 本件計画は,同国による上記の取組を支援するため,東部の北キブ州において,若年層への職業訓練,農業関連産業の振興,教育・保健・水・衛生等の社会サービスの改善を図るとともに,地域コミュニティの機能を強化するものです。この協力により,当該地域において,地域経済の活性化及び生活環境の改善が促進されるとともに,社会情勢の安定化及び平和の定着に寄与することが期待されます。
  4. 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)等において,アフリカ諸国における平和の定着を支援することを表明しており,本件協力はこれを具体化するものです。

(参考)
コンゴ民主共和国は, 面積約234.5万平方キロメートル, 人口6,780万人(2010年), 人口1人当たりのGNIは180米ドル(2010年)。

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