平成24年1月24日
1月24日(火曜日)(現地時間同日),セネガル共和国の首都ダカール市において,我が方深田博史駐ガンビア大使(セネガルにて兼轄)と先方イスマイラ・カバ・サンブー在セネガル・ガンビア共和国高等弁務官 (Ismaila Kaba SAMBOU,High Commissioner of the Republic of The Gambia to the Republic of Senegal)との間で,2億7,000万円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
アフリカ西部に位置するガンビアは,労働人口の約8割が農業に従事する農業国で,脆弱な経済構造と深刻な貧困等の課題を抱えています。また,豪雨災害に伴って穀物生産量が大きく減少し,穀物価格が高騰しています。本件協力は,このような状況に緊急に対応するため,同国の主要食料である米の調達に必要な資金を供与するものであり,この協力により,ガンビアにおける食料不足が緩和されることが期待されます。
我が国は2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の農業・食料分野における取組への協力を強化することを表明しており,本件協力はこれを具体化するものです。本件援助が,同国の貧困層にも食料を購入する機会を提供するとともに,食料価格の安定に寄与し,同国の貧困削減に貢献することが期待されます。
(参考)
ガンビア共和国はアフリカの西部に位置し,国土面積は11,300平方キロメートル,人口は約180万人 (2011年:UNFPA),人口1人当たりのGNI(国民総所得)は約450米ドル(2010年:世銀)。