平成23年12月10日
12月10日(土曜日)(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,我が方髙橋礼一郎駐アフガニスタン大使と先方ピーター・クローリー・ユニセフ・アフガニスタン事務所代表(Mr. Peter Crowley, Representative, United Nations Children's Fund Afghanistan Country Office)との間で,7億1,600万円の一般プロジェクト無償資金協力「小児感染症予防計画」(The Project for Infectious Diseases Prevention for Children)に関する交換公文の署名式が行われました。
アフガニスタンの基本的保健指標は,開発途上国の中でも劣悪であり,特に乳幼児死亡率及び妊産婦死亡率は世界で最も高い状況であり(2011年ユニセフ世界子ども白書),これまで我が国はユニセフ等と協力して,ポリオをはじめとする感染症対策を支援してきていますが,引き続き国際的な取り組みが必要です。
小児感染症予防計画は,ユニセフを通じ,アフガニスタン全土において,約720万人の5歳未満児(全国一斉接種用)及び約58万人の1歳未満児(定期予防接種用)のためのポリオ・ワクチン,約184万人の1歳未満児のためのBCG定期予防接種ワクチン,約118万人の1歳未満児のためのはしか定期予防接種ワクチンや,これらのワクチンの冷蔵設備等を供与するとともに,啓発活動等を実施するものです。この計画の実施により,アフガニスタンにおけるポリオ等小児感染症の予防・撲滅に貢献し,アフガニスタンの乳幼児死亡率の低下につながることが期待されます。
(参考)アフガニスタン・イスラム共和国の人口は約3,000万人(推定)。面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)。