平成23年12月6日
本6日(火曜日)(現地時間5日(月曜日)),ベナンのコトヌ市において,我が方番馬正弘駐ベナン大使と先方ナシル・バコ・アリファリ外務・アフリカ統合・在外ベナン人大臣(Nassirou BAKO-ARIFARI, Ministre des Affaires Etrangeres de l'Integration Africaine, de la Francophonie et des Beninois de l'Exterieur)との間で,3億4,000万円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
アフリカ中西部に位置するベナンでは,全人口の約70%が農村部に居住していますが,農村部では基礎生活分野の改善や社会・経済インフラの整備等が遅れており,貧困が深刻化しています。ベナンの国連人間開発指数は,179か国中161位に位置しており,所得水準の低い国の一つです。また,近年ベナンでは国内の様々な場所で洪水が発生していることもあり,2011年は特に大規模な米の不作に見舞われました。
今回の協力は,ベナンの深刻な食糧不足の緩和のため,同国国民の主要食糧の1つである米の調達に必要な資金を供与するものです。
我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の農業・食料分野における取組みへの協力を強化することを表明しており,本件協力はこれを具体化するものです。
(参考)ベナン共和国はアフリカ中西部に位置し,面積は約112,622平方キロメートル。人口は約900万人,人口1人当たりのGNI(国民総所得)は約750米ドル(2009年:世銀)。