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アフガニスタン・イスラム共和国に対する国連食糧農業機関(FAO)を通じた
無償資金協力「カブール県及びバーミヤン県における灌漑設備整備計画」に関する
書簡の交換について

平成23年11月26日

  1.  11月26日(土曜日)(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブール市において,髙橋礼一郎駐アフガニスタン大使とヤギャシュ・プラサード・ゴータムFAOアフガニスタン臨時代表(Mr. Yagyash Prasad Gautam, FAO Representative in Afghanistan ad interim)との間で,総額13億1,000万円の無償資金協力「カブール県及びバーミヤン県における灌漑設備整備計画」(The Programme for Improvement of Irrigation Systems in Kabul and Bamyan Provinces)に関する書簡の交換が行われました。

  2. アフガニスタンでは,長年にわたる内戦の影響により同国の主要産業である農業のインフラが壊滅的な被害を受け,食糧需要の一部を外国からの援助に依存しており,多くの国民は栄養不足の状態にあります。同国の農業生産拡大を図るためには,豊富な水資源を有効活用する必要がありますが,その約25%しか活用できていません。

  3. 本件協力は,カブール県及びバーミヤン県において取水施設,ため池,用水路等の灌漑設備を整備するとともに,政府職員や農村コミュニティに対する水資源管理・施設維持に係る技術訓練等を行うものです。両県に対する灌漑施設の整備は平成22年度にも実施しており,今回の協力により,あらたにカブール県及びバーミヤン県の河川流域周辺の約18,500ヘクタールの農地が灌漑整備され,対象地域における約7,500世帯の農家の生産性が向上し,同国の持続的・自立的発展に寄与することが期待されます。

(参考)アフガニスタン・イスラム共和国の人口は約3,000万人(推定)。面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)。

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