平成23年9月13日
本13日(火曜日)(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブール市において,我が方髙橋礼一郎駐アフガニスタン大使と先方ジャーヴェド・ルーディン・アフガニスタン・イスラム共和国外務副大臣(Mr. Jaweed Ludin, Deputy Minister of Foreign Affairs, Islamic Republic of Afghanistan)との間で,総額12億1,800万円の無償資金協力「バーミヤン郡道路整備計画」(The Project for Improvement of Roads in Bamyan District)に関する書簡の交換が行われました。
アフガニスタンでは,長期に亘る内戦の影響により,道路の整備が大幅に遅れ,同国の経済発展の妨げになっています。同国中部バーミヤン県は,人口の約97%が農村地帯に所在し,住民は各郡の中心部から平均28キロ離れた場所に居住するなど,地理的遠隔性が最も高い県の一つであり,道路整備のニーズが大きな地域です。
このバーミヤン郡道路整備計画は,バーミヤン市からフォラディ渓谷に至る地方道路(12.3キロメートル)の舗装,フォラディ渓谷の砂利道(5.37キロメートル)の整備,バーミヤン新都市道路(2キロメートル)の整備等を行うものです。本件計画により,バーミヤン市内の約1万人,フォラディ渓谷付近の約4万人の計約5万人の住民にとり,医療施設へのアクセスなど基礎的な生活環境が改善されるほか,農作物を中心とした流通の改善,フォラディ遺跡を中心とする観光開発及び地域経済振興等が図られ,同県の持続的・自立的発展に寄与することが期待されます。