
ベナンに対する国連食糧農業機関(FAO)を通じた無償資金協力(貧困農民支援)
に関する書簡の交換について
平成23年8月30日
- 本30日(火曜日)(現地時間同日),イタリア共和国の首都ローマにおいて,我が方河野雅治駐イタリア大使と先方ローラン・トマFAO技術協力局長(Mr. Laurent THOMAS, Assistant Director-General, Technical Cooperation Department, Food and Agriculture Organization of the United Nations)との間で,FAOを通じたベナンに対する総額2億1,000万円の貧困農民支援(「ベナンにおけるオブソリート農薬の安全防護対策・廃棄事業」)に関する交換公文の署名式が行われました。
- 2010年にFAOがベナンで実施した調査において,廃棄処理を行う必要のある約600トンのオブソリート農薬が存在することや農薬に汚染された土壌が拡大しており地下水汚染を防ぐ必要があること等が確認されたため,FAOは,ベナンにおけるオブソリート農薬の安全防護対策,農薬汚染地域のリスクの軽減等に関する技術支援プロジェクトを策定し,我が国に対して右事業を実施するための支援を要請してきました。
- この協力により,ベナンにおける農薬汚染リスクが軽減され,より安全で効率的な農業生産が可能となります。我が国は,本件事業の実施が同国の農業生産の拡大に資することから,本件事業に対する支援を行うこととしました。
(参考)
- オブソリート農薬とは,使用されずに残置したまま,製造された当初の目的を果たすことがもはやできなくなり,廃棄しなければならなくなった農薬のことを指します。
- ベナンは,面積113千平方キロメートル,人口890万人(2009年:世銀),人口一人あたりのGNI(国民総所得)が750米ドル(2009年:世銀)の後発開発途上国(LDC)。