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タンザニア連合共和国に対する無償資金協力2件に関する交換公文署名式について
(「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」及び
「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」)

平成23年8月29日

  1. 本29日(月曜日)(現地時間同日),タンザニア連合共和国のダルエスサラーム市において,我が方中川坦駐タンザニア大使と先方ムスタファ・ムクロ財務大臣(Mr. Mustafa H. Mkulo, Minister for Finance)との間で,合計18億9,700万円の無償資金協力(「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」 供与限度額:18億6,000万円,「ダルエスサラーム市交通機能向上計画(詳細設計)」 供与限度額:3,700万円)に関する交換公文の署名式が行われました。

  2. ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画
    (1)タンザニア及びルワンダが加盟する東アフリカ共同体(EAC)は,加盟国の国境通関の利便性向上に向けた取組みを進めています。特に,同地域の国際幹線道路である中央回廊はタンザニアの中心都市ダルエスサラームの港から,ルワンダとの国境に位置するルスモ橋を通過し,ルワンダの首都キガリに達する国際幹線道路であり,両国の輸送の中心となっています。

    (2)しかし,ルスモ橋は,老朽化が深刻である等,増大する交通量に対応できていないことに加え,国境通関に多大な時間を要するため,両国の国際物流の阻害要因となっており,同橋架け替えと国境施設の整備が重要な課題となっています。

    (3)この計画は,ルスモ橋の架け替え,及び両国各々の国境手続円滑化施設の建設・改修を行うものです。この計画の実施により,ルスモ国境通過車両の重量制限及び速度制限が改善され,通関・越境の手続合理化により輸送コストが低減するとともに,同地域の貿易・投資の拡大の促進に寄与することが期待されます。

  3. ダルエスサラーム市交通機能向上計画(詳細設計)
    (1)ダルエスサラーム市は,タンザニアの経済・流通の中心であるとともに,国際港湾であるダルエスサラーム港と近隣内陸国を結ぶ国際回廊の起点となるなど,東アフリカ地域の玄関口として重要な役割を果たしています。

    (2)しかし,近年の急速な経済成長や人口増加により,市内の交通渋滞が慢性化しています。これにより,経済活動や貧困層の生活水準の向上が阻害されているほか,物流の停滞により近隣内陸国における経済活動にも悪影響が及んでいます。

    (3)この計画は,市内の主要道路の中で唯一の片道一車線道路であるゲレザニ道路の拡幅と橋梁の整備を行うものです。この計画の実施により,輸送コストが低減し,ダルエスサラーム市の経済発展と投資促進に寄与するほか,ダルエスサラーム港と隣接内陸国を結ぶ国際幹線道路の機能強化につながることが期待されます。

  4. 我が国は,2008年5月に行われた第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカにおける広域インフラ整備を表明しており,本件協力はそれを具体化するものです。

(参考)
  1. タンザニア連合共和国はアフリカ東岸に位置し,面積約94.5万平方キロメートルを有し,人口約4,374万人(世銀,2009年),人口1人当たりのGNIは530米ドル(世銀,2010年)。
  2. 「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」は,タンザニア連合共和国及びルワンダ共和国に対するものであり,ルワンダ共和国とは9月6日に書簡の交換を行っている。
  3. 計画実施概要図(PDF)PDF

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