平成23年8月25日
本25日(木曜日)(現地時間8月24日(水曜日)),マリの首都バマコ市において,我が方川田正博駐マリ大使と先方スメイル・ブベイエ・マイガ外務・国際協力大臣(S. E. Monsieur Soumeylou Boubèye MaÏga, Ministre des Affaires Etrangères et de la Coopération Internationale)との間で,総額10億1,100万円を供与額とするコミュニティ開発支援無償資金協力「第四次小学校建設計画(Projet de Construction d’Ecoles Primaires (Phase lV))」に関する書簡の交換が行われました。
マリでは,人口増加の著しい首都周辺のバマコ特別区,カイ州,クリコロ州において,急激な生徒数の増加及び施設の老朽化等により,過密状態での教室の使用や倒壊の危険のある教室の使用を余儀なくされており,安全性が確保された施設の整備と生徒数の増加に応じた教育環境の改善が大きな課題となっています。また入学する生徒数に制限を設けたり,クラスを午前・午後に分割する二部制の導入,複式学級等を取り入れて対応していますが,このような授業形態では,年間の教育課程を修了することは難しく,生徒の学力低下のみならず,留年の要因にもなっています。
本件協力はこうした状況を踏まえ,人口増加率の最も高い首都周辺のバマコ特別区,カイ州,クリコロ州の小学校46校216教室の建設及び黒板,机,椅子等の教育機材整備に必要な資金を供与するものです。この計画の実施により,対象の地域において適切な教育環境で学習できる生徒が,約15,000人から約26,000人に増加するとともに,教育環境の改善により,初等教育就学率の上昇及び留年率の改善が期待されます。
我が国は,2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカにおける基礎教育へのアクセスと質の改善を支援していくことを表明しており,今回の協力は,これを具体化するものです。
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