平成23年8月17日
本17日(水曜日)(現地時間同日),ヨルダン・ハシェミット王国の首都アンマンにおいて,我が方小菅淳一駐ヨルダン大使と先方フィリッポ・グランディUNRWA事務局長(Mr. Filippo Grandi, Commissioner-General, United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East)との間で,UNRWAを通じたパレスチナ難民に対する食糧援助として6億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
パレスチナ難民問題の解決の目途が立たない中,同難民の生活は依然として厳しく,特に2007年後半から続く食料価格の高騰やイスラエル政府によるパレスチナ自治区への物資の移動制限等が影響し,生活困窮のために食糧援助に頼らざるを得ない等,一層厳しい状況に陥っています。
今回の食糧援助により,パレスチナ自治区,レバノン,シリア及びヨルダンに滞留するパレスチナ難民のうち約30万人の重貧困者層に対して主食の小麦粉や豆類等を提供することが可能となり,パレスチナ難民の置かれた深刻な人道状況の緩和に繋がることが期待されます。