平成23年8月8日
- 本8日(月曜日)(現地時間同日),インドの首都ニューデリーにおいて,我が方齋木昭隆駐ブータン大使(駐インド大使兼務)と先方ヴェツォプ・ナムギャル(Mr. Vetsop Namgyel)駐インド・ブータン大使(駐日大使兼務)の間で,10億1,900万円を限度とする防災・災害復興支援無償資金協力「サイクロン災害復興支援計画」に関する交換公文の署名式が行われました。
- ブータンは国全体が山岳地帯であるため,国民の移動手段の確保のための道路網の整備が最優先課題の一つとされています。しかし,道路の整備状況は十分ではなく,特に橋梁が不足している中,2009年のサイクロン災害において多くの道路や橋梁が被災し,その復旧が不十分な状況です。本件計画は,サイクロンで被災した橋梁や今後の豪雨で被災する可能性の高い構造が脆弱な橋梁など合計5ヵ所の架け替えを行うもので,具体的には,農道上の3橋梁及び国道5号線上の2橋梁が対象になります。
- この計画の実施により農道上の3橋梁が整備され,国道と村落が車道で結ばれることから,地域住民の経済社会活動の活発化が期待されます。また,国道上の2橋梁の整備により,橋梁の重量制限が緩和され,また,幅員が2車線となることで,国道の機能が向上することから,国内の円滑な物流が促進されることが期待されます。
(参考)ブータン王国は,面積:約3.8万平方キロメートル,人口:約68万人(2009年,政府資料),1人当たりGNI:2020米ドル(2009年,世銀)。