平成23年7月19日

1.  7月19日（火曜日）（現地時間同日），カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて，我が方山本啓司駐カメルーン大使と先方ヤウバ・アブドゥライ経済・計画・国土整備副大臣（Yaouba Abdoulaye, Minister Delegate of Economy, Planning and Regional Development）との間で，総額9億6,600万円を供与額とするコミュニティ開発支援無償資金協力「第五次小学校建設計画（The 5th Project for Construction of Primary Schools）」に関する書簡の交換が行われました。

2. カメルーン共和国では，生徒数の急増に伴い，校舎，教室，机や椅子等が不足する傾向にあり，また，既存の施設，機材も，老朽化等が理由で，使用できないもしくは安全性に問題がある状態にあるものが多くあります。そのため，仮設教室や不十分な機材による授業を余儀なくされていることが多く，劣悪な学習環境から就学を断念する児童も後を絶たない状況です。

3. 本計画は，カメルーン共和国における初等教育の学習環境を改善し，これにより就学率の向上に寄与することを目的として，同国内でも特に既存施設による学習環境が劣悪な北西州において，新たな学校2校の建設及び29校の建て替えと教育用機材の供与を行うものです。これらの整備により，約11,400名の児童が適切な環境下において学習することが可能となります。

4. 我が国は，2008年5月の第4回アフリカ開発会議（TICAD IV）において，アフリカ諸国の教育分野における取組みへの協力を強化することを表明しており，本計画はそれを具体化するものです。

1. カメルーン共和国は, 面積約47万5千平方キロメートル, 人口1,950万人（2009年）, 人口1人当たりのGNIは1,170米ドル（2009年）。
2. 案件位置図（PDF）

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