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パキスタン・イスラム共和国に対する国際連合教育科学文化機関(UNESCO)を通じた
無償資金協力「洪水警報及び管理能力強化計画」に関する書簡の交換について

平成23年7月12日

  1. 本12日(火曜日)(現地時間同日),パキスタンの首都イスラマバードにおいて,我が方大江博駐パキスタン大使と先方ナガタ・ケイ・コズエ ユネスコ・イスラマバード事務所長兼在パキスタン・ユネスコ代表(Ms.Nagata Kay Kozue, Director of the UNESCO Office in Islamabad and Representative of the UNESCO in Pakistan)との間で,2億8,400万円を限度とする防災・災害復興支援無償「洪水警報及び管理能力強化計画(Strategic Strengthening of Flood Warning and Management Capacity)」(UNESCO連携)に関する書簡の交換が行われました。

  2. パキスタンは,2010年7月下旬から各地で発生した記録的な豪雨により,建国以来最大の洪水に見舞われました。今後,同様の被害が想定される中,地域住民に対する洪水情報の確実な伝達と,政府の洪水管理能力の強化が重要な課題となっています。この協力による洪水予警報システムの導入により,インダス川流域における洪水被害が低減することが期待されます。

  3. 我が国は,2010年の洪水災害に対し,国際緊急援助部隊である自衛隊のヘリ部隊等の派遣や国際機関と連携した食糧,非食糧物資,給水等の分野において緊急人道支援を実施してきました。また,特に洪水被害が大きいハイバル・パフトゥンハー州における道路復興や,洪水災害復興のために必要な物資の輸入資金の充足といった中・長期的な支援等を実施し,支援総額は568百万ドルとなっています。また2011年2月のザルダリ大統領訪日の際に発出した「日・パキスタン包括的パートナーシップに関する声明」において,防災に関する経験の共有及び措置の実施の重要性の認識を共有しています。

  4. この協力は2009年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意に向けた国際交渉の進展を目指して,パキスタンと引き続き気候変動分野で連携していきます。

(参考)
  1. パキスタン・イスラム共和国は,面積約79.6万平方キロメートル,人口約1億6,971万人(2009年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)1,020米ドル(2009年,世銀)
  2. 計画対象位置図(PDF)PDF

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