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アフガニスタン・イスラム共和国に対する国連教育科学文化機関(UNESCO)を通じた
無償資金協力「警察識字能力強化計画」に関する書簡の交換について

平成23年6月14日

  1. 本14日(火曜日)(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブール市において,我が方髙橋礼一郎駐アフガニスタン国大使とUNESCO側青柳茂カブール事務所長兼アフガニスタン代表(Mr. Shigeru Aoyagi, Director, UNESCO Kabul, UNESCO Representative to Afghanistan)との間で,総額2億4,900万円の無償資金協力「警察識字能力強化計画」(The Programme for Literacy for Empowering Afghan Police)に関する書簡の交換が行われました。

  2. アフガニスタンでは,2014年末の完了を目標とした治安権限の移譲を実現するべく,治安機構を構成する警察の能力向上が喫緊の課題となっており,特に,今後効果的かつ効率的な警察組織を構築する上で,多くの割合を占める非識字者に対する識字教育が急務となっています。

  3. この協力により,警察官及び刑務所職員等の法執行要員の訓練を念頭においた新たな識字教材や指導要領(カリキュラム)等が作成されるとともに,カブール県をはじめとする国内8県における約3,000名に対する試験的識字授業が実施される予定です。その結果,アフガニスタンの治安機構の質的改善が図られるとともに,治安権限移譲の促進が図られることが期待されます。

  4. 我が国は,2008年以降,UNESCOとの協力に基づき,アフガニスタンにおいて,国内18県100郡で計60万人の一般成人に対する識字教育事業を実施中であり,今回の協力の実施に際しては,このような既存の協力事業において得られた知見も活用される予定です。

(参考)アフガニスタン・イスラム共和国の人口は約3,000万人(推定)。面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)。

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