平成23年5月11日
我が国政府は,モルドバ共和国政府に対し,「太陽光を利用したクリーンエネルギー導入計画」として,4億1,700万円の無償資金協力を行うこととし,このための書簡の交換が,5月11日(水曜日)(現地時間同日),首都キシニョフにおいて,我が方伊澤正駐モルドバ共和国大使(ウクライナにて兼轄)と先方アンドレイ・ウサトゥイ保健大臣(H.E. Mr. Andrei USATII, Minister of Health of the Republic of Moldova)との間で行われました。
本件協力は,同国に再生エネルギーを普及するための試験的事業として,国内唯一のがん治療の基幹病院である国立腫瘍学研究所に太陽光発電設備を設置するために必要な資金を供与するものです。
本件協力により,温室効果ガス排出削減に加え,同国における電力エネルギー供給源の多様化により,エネルギー自給率が向上し,これを通じて同国の持続的な経済・社会開発促進に貢献することが期待されます。
本案件は2009年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意に向けた国際交渉の進展を目指して,モルドバ共和国と引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考)
モルドバは,面積約3万3,840平方キロメートル,人口約360万人(2009年,世銀),人口1人当たりのGNI 1,560米ドル(2009年,世銀)。