平成23年1月21日
本21日(金曜日),パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて,我が方渥美千尋駐パキスタン国大使と先方ハリーム・ファザル・シブテン経済・統計省経済担当次官(Halim Fazal Sibtain, Secretary to the Government of Pakistan, Ministry of Economic Affairs and Statistics, Economic Affairs Division)との間で総額197億円を限度とする額の円借款に関する書簡の交換が行われました。
パキスタンでは,昨年7月下旬から発生した豪雨に伴い,同国建国以来最大の洪水災害が発生しました。本件は,パキスタンの洪水災害からの中長期的な復興を支援すべく,昨年11月14日から15日にイスラマバードで開催されたパキスタン開発フォーラムにおいて,菊田真紀子外務大臣政務官より表明した,総額約5億ドルの洪水対策支援の一環として実施するものです。
対象案件の概要
(1)ハイバル・パフトゥンハー州緊急農村道路復興計画(洪水災害対策)(147億円)
ハイバル・パフトゥンハー州の農村部において洪水被害を受けた道路・橋梁の修復を行うものです。
(2)緊急輸入支援融資(洪水災害対策)(50億円)
洪水災害復興にために必要な物資の輸入資金及びそれに付随する役務に充てるためのものです。
(参考)
パキスタン・イスラム共和国は,面積約79.6万平方キロメートル,人口約1億6,610万人(2008年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)1,020米ドル(2009年,世銀)です。