平成22年11月22日
本22日(月曜日)(現地時間同日),アンカラにおいて,我が方田中信明駐トルコ国大使と先方イブラヒム・ハリル・チャナクジュ財務庁次官(H.E.Mr. İbrahim Halil ÇANAKCI, Undersecretary of Treasury)との間で,「ボスポラス海峡横断地下鉄整備計画(II)」に対し,420億7,800万円を限度とする追加円借款を供与することとし,本計画の供与限度額を1,408億1,000万円に修正するための書簡の交換が行われました。
対象案件の概要
本計画は,ボスポラス海峡を挟んでアジア側と欧州側に分かれているイスタンブール市に地下鉄を建設し,慢性的な交通渋滞の解消と渋滞時の排気ガスによる大気汚染等の環境問題の解決に寄与することを目的としたもので,2004年度,我が国政府は本計画に対し円借款を供与しました。今般の追加円借款は,本計画の実施中に発生した資機材価格の高騰等を理由とする事業費の増加に対処するため,追加的に資金供与を行うものです。
イスタンブールは現在2本の橋梁及びフェリーによりアジア側と欧州側が結ばれていますが,本計画の完成により,初めてアジアと欧州が鉄道でも結ばれることとなります。
(参考)
トルコはアジア,欧州の接点に位置する,面積約78万平方キロメートル(日本の約2倍),人口約7,256万人(2009年),1人当たりGNI(国民総所得)約8,730ドル(2009年)の国です。