平成22年9月16日
9月16日(木曜日)(現地時間),アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにおいて,我が方石田仁宏駐アルゼンチン国大使と先方エクトル・マルコス・ティメルマン外務・国際通商・宗務大臣(Hector Marcos Timerman, Minister of Foreign Affairs, International Trade and Worship)との間で,我が国のアルゼンチンに対する1億6,690万円を限度とする一般文化無償資金協力「国営放送局番組ソフト及び番組制作機材整備計画(the Project for the Improvement of TV Programs and Production Equipment of National Public Broadcasting System)」に関する交換公文の署名式が行われました。
アルゼンチンは,2009年8月にデジタル放送日本方式(ISDB-T方式)の導入を決定しました。日本方式は伝搬特性に優れており,より遠隔の地域住民まで番組放送を提供することが可能となります。国営放送局は,同国唯一の国営放送局で民営放送がサービスを提供していない遠隔地域まで教育文化番組を提供することで,地方と都市との情報格差是正に大きな役割を果たしており,同国のデジタル放送導入における先導役が期待されています。
本計画は,デジタル放送規格に対応する日本の良質な教育・文化番組ソフトと番組制作のための機材を整備するもので,デジタル放送対応番組の拡充により同国における円滑なデジタル放送移行が促進されるとともに,日本関連番組の放送により対日関心が醸成されることが期待されます。
(参考)
アルゼンチンは,面積278万平方キロメートル(日本の約7.5倍),人口約3,988万人(2008年),1人当たりのGNI(国民総所得)は6,100米ドル(2007年)。