平成23年3月30日
- 3月30日(水曜日),バングラデシュの首都ダッカにおいて,我が方上原孝史在バングラデシュ臨時代理大使と先方ムハンマド・ムシャラフ・ホセイン・ブイヤン財務省経済関係担当次官(Mr. M Musharaf Hossein Bhuiyan, Secretary, Economic Relational Division, Ministry of Finance)との間で,5億円の無償資金協力「貧困削減戦略支援無償」に関する書簡の交換が行われました。
- バングラデシュでは,過去10年間で初等教育就学率が向上し9割を超えましたが,依然として初等教育修了率は6割未満にとどまり,修了率の改善のための「教育の質の向上」が喫緊の課題となっています。本件計画は,バングラデシュ政府の初等教育セクター開発プログラムの実施及び「質の高い初等教育の完全普及」という政策目標を包括的に支援するため,援助資金を直接先方政府に供与することにより,財政支援を行うものです。
- この協力を通じて,我が国がこれまで実施してきている技術協力プロジェクトから得られた成果・教訓を活かしつつ,バングラデシュ政府に対する政策レベルの支援を強化することにより,同国初等教育の課題である「質の向上」を含む,高い開発効果が期待されます。
(参考)バングラデシュは,面積約14万4千平方キロメートル,人口約1億4,660万人(2009年,バングラデシュ統計局),人口1人当たりのGNI(国民総所得)684米ドル(2010年暫定値,バングラデシュ中央銀行)。