平成23年3月29日
3月29日(火曜日)(現地時間同日),タンザニア連合共和国のザンジバル・ストーンタウンにおいて,我が方中川坦駐タンザニア国大使と先方ハミス・ムッサ・オマール ザンジバル政府大統領府財政経済開発計画担当次官(Mr. Khamis Mussa Omar, Principal Secretary, The President Office, Finance, Economy and Development Planning)との間で,30億円を限度とする無償資金協力「ザンジバル地域配電網強化計画」(the Project for Reinforcement of Power Distribution in Zanzibar Island)に関する書簡の交換が行われました。
同国ザンジバル地域では,観光需要の増加,送配電の過負荷,設備老朽化等により,頻繁な停電や電圧降下等,供給信頼度を損なう大きな問題を抱えており,安定した電力を供給するための配電設備の構築が急務となっています。本件計画は,電力分野に係る日本の技術を活用しつつ,ザンジバルのウングジャ島における受電のため,配電施設の強化を行うものです。本件協力により,停電時間が減少し,電力供給設備容量が改善するとともに,これらを通じて公共施設,商店等の安定した運営が可能となり,都市機能と住民生活の活性化に寄与することが期待されます。
我が国は,2008年5月の第四回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,インフラ分野を重点的な分野に位置づけ,地域全体への安定的な電力供給への支援を表明しており,本件協力はその達成に貢献するものです。
(参考)タンザニア連合共和国はアフリカ東岸に位置し,面積約94.5万平方キロメートルを有し,人口は約4,248万人(世銀,2008年),一人当たりGNI(国民総所得)は約500米ドル(世銀,2009年)。