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タンザニア連合共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換について
(「キリマンジャロ州地方送配電網強化計画」及び「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画(詳細設計)」)

平成23年3月24日

  1. 3月24日(木曜日)(現地時間同日),タンザニア連合共和国のダルエスサラーム市において,我が方中川坦駐タンザニア国大使と先方ラマダニ・キジャ財務経済次官(Mr. Ramadhani M. Khijjah, Permanent Secretary, Ministry of Finance and Economic Affairs)との間で,合計25億4,000万円の無償資金協力(内訳 「キリマンジャロ州地方送配電網強化計画」:25億円,「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画(詳細設計)」:4,000万円)に関する書簡の交換が行われました。

  2. 「キリマンジャロ州地方送配電網強化計画」

    (1)同国キリマンジャロ州は,タンザニア国随一の観光地であるものの,電力設備投資,維持管理が滞っており,設備容量の不足による電力供給制限や設備事故による供給支障が頻発しており,同州の地域経済や住民の生活環境への悪影響が発生しています。
    (2)本件計画は,キリマンジャロ州において電力分野に係る日本の技術を活用しつつ送配電網整備を行うものです。本件協力により,キリマンジャロ州における停電時間が減少し,電力供給設備容量が改善するとともに,これらを通じて病院,学校等の公共施設の安定した運営に寄与することが期待されます。

  3. 「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画(詳細設計)」

    (1)ルワンダ及びタンザニアが加盟する東アフリカ共同体(EAC)では,加盟国の国境通関の利便性向上に向けた取組みを進めています。特に,同地域の国際幹線道路である中央回廊はタンザニアの首都ダルエスサラームの港から,ルワンダとの国境に位置するルスモ橋を通過し,ルワンダの首都キガリに達する国際幹線であり,両国の輸送の中心となっています。
    (2)しかし,ルスモ橋は,老朽化も深刻である等,増大する交通量に対応できていないことに加え,国境通関に多大な時間を要するため,両国の国際物流の阻害要因となっており,同橋架け替えと国境施設の整備が重要な課題となっています。
    (3)本件計画は,ルスモ橋の架け替え,及び両国各々の国境手続円滑化施設の建設・改修を行うものです。本件協力により,ルスモ国境通過車両の重量制限及び速度制限が改善され,通関・越境の手続き合理化により輸送コストが低減するとともに,同地域の貿易・投資の拡大の促進に寄与することが期待されます。

  4. 我が国は,2008年5月の第四回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,広域インフラ分野等における支援を表明しており,本件協力はその達成に貢献するものです。

(参考)タンザニア連合共和国はアフリカ東岸に位置し,面積約94.5万平方キロメートルを有し,人口は約4,248万人(世銀,2008年),一人当たりGNI(国民総所得)は約500米ドル(世銀,2009年)。

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