平成23年3月22日
3月22日(火曜日)(現地時間同日),ルワンダの首都キガリ市において,我が方畑中邦夫駐ルワンダ国大使と先方ルイーズ・ムシキワボ外務協力大臣(Hon. Louise MUSHIKIWABO, Minister of Foreign Affairs and Cooperation)との間で,4,000万円を限度とする無償資金協力「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」(The Project for Construction of Rusumo International Bridge and One Stop Border Post Facilities),24億5,400万円を限度とする「変電及び配電網整備計画」(The Project for Improvement of Substations and Distribution Network),1億9,000万円を限度とする「貧困農民支援」(The Project for underprivileged farmers)に関する書簡の交換が行われました。
(1)「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」は,東アフリカ域内活性化を目的として,ルワンダとタンザニアにかかる老朽化した国際橋を改修し,国境手続きを行うための施設を建設するものです。本案件の実施により,通過車輌の重量制限が大幅に改善され,通関手続にかかる時間も短縮します。
(2)「変電及び配電網整備計画」は,国土全体の電化率が5パーセントと著しく低いルワンダにおいて,老朽化した変電所の改修・建て替えを行い,配電網の改修・拡張に係る機材を供与するものです。本案件の実施により,新規に電気が利用可能となる世帯が増加し,安定して電力が供給されるようになります。
(3)「貧困農民支援」は,開発途上国の食糧増産計画支援を目的とし,肥料を購入するための資金を供与するものです。ルワンダにおいて,農林漁業はGDPの約4割以上及び労働人口の約9割が従事する基幹産業であり,同国の開発政策上,農業は優先分野として位置づけられています。本件協力において肥料を供与することにより,同国の農業生産性及び貧困農民の所得向上に寄与することが期待されます。
我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の広域道路網・通関手続円滑化施設の整備,電力インフラの整備,農業生産性の向上を支援していくことを表明しており,今回の協力は,これらの取組を具体化するものです。
(参考1)
ルワンダ共和国は,面積約2.63万平方キロメートル,人口約1,000万人,1人当たりGNI(国民総所得)約460米ドル(2009年世銀統計)。