平成23年3月17日
3月17日(木曜日)(現地時間同日),ネパール連邦民主共和国の首都カトマンズ市において,我が方水野達夫駐ネパール国大使と先方ラメショア・プラサド・カナル財務省次官(Mr. Rameshore Prasad Khanal,Secretary,Ministry of Finance)との間で10億円の無償資金協力(食糧援助)に関する交換公文の署名式が行われました。
我が国は,ネパール連邦民主共和国における民主主義の定着と平和構築に向けた取組を支援するため,同国の社会経済基盤の整備,地方の貧困削減,民主化・平和構築を重点分野として協力してきています。
ネパールでは,田植え時期の雨季到来の遅れや冬期の干ばつ等の影響から穀物収穫量が大幅に減少しています。特に本年は,昨今の近年の世界的食糧需給の逼迫の影響もあり,一層食糧不足が深刻化しており,国内価格が上昇するといった影響も出ています。
本件協力は,ネパール政府の食糧事情改善努力を支援するため,主食である米の調達に必要な資金を供与するものです。同協力により,ネパールにおける深刻な食糧不足の緩和が見込まれます。
(参考)
ネパール民主連邦共和国は,面積約14.7万平方キロメートル,人口約2,643万人(2006/2007年度政府中央統計局推計),一人当たりGDP(国内総生産)は約470ドル(2007/2008年度政府中央統計局)。