平成23年3月17日
3月17日(木曜日)(現地時間同日),アゼルバイジャン共和国の首都バクーにおいて,我が方渡邉修介駐アゼルバイジャン国大使と先方イスマト・アバソフ農業大臣(H.E. Mr. Ismat Abasov, Minister of Agriculture)との間で,2億6,000万円の無償資金協力(貧困農民支援)に関する書簡の交換が行われました。
アゼルバイジャンは,コーカサスの地狭において地政学的に重要な位置を占めており,また,同国の豊富なエネルギー資源は我が国エネルギー政策上重要です。
同国は,石油産業及び農業を主要産業としていますが,農家の多くは零細小規模経営であり,農業機械の多くは耐用年数を超えているため老朽化が激しく,稼働台数が減少しています。また,使用可能な農業機械についても,燃費の悪化,収穫物の損失が著しく,農家の収益に大きな影響を及ぼしています。
本件協力は,同国の主食である小麦の増産に必要な農業機械(コンバイン)を調達するための資金を供与するものであり,本件協力の実施により,同国における零細小規模農家による小麦の増産及び農家の収入向上に寄与することが期待されます。
(参考)
アゼルバイジャン共和国は,コーカサス地域に位置し,面積約8万6,600平方キロメートル,人口約880万人(2009年),一人当たり国民総所得(GNI)は4,850米ドル(2009年:世銀)。