平成23年3月12日
12日(土曜日)(現地時間同日),ギニアビサウ共和国の首都ビサオ市において,我が方深田博史駐ギニアビサウ国大使(セネガルにて兼轄)と先方アデリノ・マノ・ケタ外務・国際協力・共同体大臣(H.E. Mr. Adelino Mano QUETA, Minister of Foreign Affairs, International Cooperation and Community) との間で,1億7,500万円の無償資金協力「貧困農民支援」に関する書簡の交換が行われました。
ギニアビサウでは,1998年から1999年にかけての内戦によって,インフラが壊滅的に破壊された後,経済復興が進んでおらず,世界の最も所得水準の低い国の一つとなっています。同国では,農業がGDPの大部分を占める主要産業であり,同国の貧困削減戦略文書及び大統領国家政策重点4分野においても,重要性が強調されています。
こうした状況を踏まえ,我が国は,本件無償資金協力を通じて,ギニアビサウにおける食糧生産の増大に寄与するため,肥料を購入するために必要な資金を供与することとしました。
我が国は,2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカにおける貧困の削減と平和の定着を支援していくことを表明しており,本件協力は,これを具体化するものです。本件協力により,ギニアビサウにおける食糧生産増大を通じた貧困削減に寄与することが期待されます。
(参考)
ギニアビサウ共和国は,面積約36,125平方キロメートル。人口170万人(2008年,UNFPA)。人口1人当たりのGNI(国民総所得)510米ドル(2009年,世銀)。