国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

リベリア共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換について
(「食糧援助」及びノン・プロジェクト無償資金協力)

平成23年3月8日

  1. 3月8日(火曜日)(現地時間同日),リベリア共和国の首都モンロビアにおいて,我が方片上慶一駐リベリア国大使(ガーナにて兼轄)と先方トーガ・ジェイウェア・マッキントッシュ外務大臣(Toga Gayewea McIntosh, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Liberia)との間で,無償資金協力「食糧援助」(供与額:10億円)及びノン・プロジェクト無償資金協力(供与額:11億円)に関する書簡の交換が行われました。

  2. リベリア共和国では,2003年まで続いた内戦により約27万人の死者,約79万人の難民・避難民が発生したとされており,これにより国家経済は著しく疲弊し,国民の多くが貧困状態に置かれています。このため,同国政府は,2008年に策定した「貧困削減戦略文書」(PRSP)において,(1)平和と安全の拡大,(2)経済の再活性化,(3)ガバナンスと法の支配の強化,(4)インフラの再建と基礎サービスの実施の4点を貧困削減努力における優先分野とし,それらの推進に鋭意取り組んでいます。同国は,難民の帰還や経済成長に伴う人口増加に対して食料の自給が追いつかず,慢性的な食料不足の状況にあります。加えて,昨年,大規模な洪水により農業生産に甚大な被害が生じていることや,隣国コートジボワールから多くの難民が流入していることから食料危機の発生が懸念されています。

  3. 本件「食糧援助」は,同国の深刻な食料不足に緊急に対応するため,同国民の主要食糧の一つである米の調達に必要な資金を供与するものです。また,本件ノン・プロジェクト無償資金協力は,同国による貧困削減等の経済社会開発に向けた取組みを推し進める上で必要な物品及び役務の購入に充てる資金を供与するものです。

  4. 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)等において,アフリカ諸国の農業・食料分野における取組み及び貧困削減にかかる協力を強化することを表明しており,本件協力はそれを具体化するものです。

(参考)
リベリア共和国は, 面積約11.1万平方キロメートル, 人口347万人(2008年), 人口1人当たりのGNIは160米ドル(2009年)。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る