平成23年3月2日
- 本2日(水曜日)(現地時間同日),モザンビーク共和国の首都マプト市において,瀬川進駐モザンビーク国大使と先方エドゥアルド・コロマ外務協力副大臣(His Excellency, Dr. Eduardo Koloma, Vice-Minister of Foreign Affairs and Cooperation)との間で,10億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
- モザンビークでは,例年発生する洪水や干ばつに加え,食糧価格の高騰により慢性的な食糧不足が続いています。昨年9月には食料価格の高騰がきっかけとなり暴動も発生しています。モザンビーク政府は食糧の増産に努めていますが,未だ国内需給を満たすほどの十分な量を確保できていない状況にあり,緊急な食糧の援助を必要としています。今回の支援は,このような同国の食糧不足に緊急に対応するため,米の調達に必要な資金を供与するものです。
- 本件協力は,我が国が2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の食料問題等における取組みへの協力を強化することを表明したことに基づき具体化するものです。
【参考】モザンビーク共和国はアフリカ東岸に位置し,面積約79.9万平方キロメートルを有し,人口は約2,289万人(世銀,2009年),一人当たりGNI(国民総所得)は440米ドル(世銀,2009年)。